60から真面目な薪ライフ

年をとっても薪ストーブ

今期の薪割り、枝打ち終了(2024年3月)

今期の薪割り、枝打ち終了(2024年3月)

 

外を眺めても、咲いているのは梅くらいで、スイセンがそろそろ咲きそうという感じです。近所の家ではアセビも咲いています。

そんな中、今期の薪割り、剪定作業が終了しました。


今期の伐採予定の木は、2023年10月の伐採計画によると、ユズリハ(昨年からの繰り越し)、ビワ(昨年からの繰り越し)、コナラの3本でした。


また、当初の枝打ち・剪定の候補は、伐採計画ではイタヤカエデ、モモ、ツバキの3本でした。

 

まずコナラを割りました。やはりコナラは割りやすいことを実感しました。出来上がりの薪に重量があり、燃焼時間が長いため、一番推しの薪ですが、薪割りの容易さも加わると最強かもしれないと思っています。



次に割ったユズリハについては、12月の時点では胸の高さで伐採したのですが、やはり根元からもう一回切りました。根のよく張った立派な切り株でした。


幹の見た目はコブシやモクレンのような材という印象でしたが、割ってみると中心に赤いズイがあり、竹の節のような空間がありました。比較的割りやすそうですが、水分を含んでいてなかなか気持ちよくスパッとは割れませんでした。



最後まで薪割りが進まなかったビワには苦労しました。繊維が入り組んでいて、かつて苦戦したケヤキのようだと思いながら奮闘しました。割るのに苦労することは割れた面の状態を見てもおわかりいただけると思います。最終的にはなんとか半分には割りましたが、これ以上割るのはもういいやということになりました。



モモは12月15日にほとんど枝打ちしましたが、一部残しておきました。2月の中旬に剪定し、室内で大きめの花瓶に生けておきました。3月に入った頃から咲き始め、室内を明るくしています。



ツバキはまだ切らなくても大丈夫そうなので剪定見送りとなりました。

 

ロウバイ、マンサク、セツブンソウなど

ロウバイ、マンサク、セツブンソウなど

 

栃木県矢板市にある長峰公園でロウバイが咲いているという情報があったので、2月下旬に見に行ってきました。

長峰公園はツツジで有名ですが、サクラもたくさんある、大きな公園です。何本あるかもわからないロウバイを探すのは、常識的に考えると困難そうでした。

しかしロウバイは黄色い花で目立ちます。この時期の花はほかにはツバキくらいしか咲いてないでしょうし、ツバキは常緑樹で花の色は赤かピンクか白なので、最初から少し歩けば見つかると思っていました。

公園に入ってすぐに、それらしき樹木が見えました。その木は池のほとりにありました。
近づいてみたら、その木はマンサクでした。

すぐそばに、ロウバイもありました。2種類のロウバイが咲いていました。淡いクリーム色の花と、黄色い花のものでした。

マンサクのほうが濃い黄色でした。

池にはサギが陣取っていて、時折魚を取っているようでした。

 ↑ 片足立ちで待機

 ↑ えもの発見

そのそばに、セツブンソウも咲いていました。

駐車場の日当たりのいい土手ではスイセンも咲いていました。

 

カラスウリの魅力

カラスウリについて

カラスウリの実は秋に赤くなります。この近辺では、夏に伸びて電柱にからみついたツルに、ふと気づくと赤い実がついているのを発見することがあります。それほど目立っています。

わが家では、数年前から庭に発生し、その後は毎年出てくるようになりました。冬期には地上部が枯れるのですが、根か地下茎が残っているようです。

実は他の野草と比較しても大きめでツヤがあり、よく見ると微妙に模様やグラデーションがあるきれいな実なので、自分としては季節の風物として、また生け花の素材として楽しんでいます。その一方では、手入れの行き届かない荒れ地にはびこり、枯れるとツルが汚らしいというようなイメージがあるため、嫌っている人もいます。

縁起物といわれ、それはお正月まで赤い実が見られるからなのではないかと思っていましたが、そういうことではないようです。調べてみると、どうやら中にある種子の形状が「打ち出の小槌」のようで、お財布に入れておくと金運が上がるから縁起物なのだと書いてありました。

種子の採取

確認のために、種子を採取してみました。
今回は、庭に落ちていた実を使います

縦に割ってみました。カッターに引っかかって多少ずれましたが、整然と並んでいるようです。

写真下側のズレた部分の種子を洗浄しました。種子の表面がヌルヌルしたゼラチン質の膜に覆われていました。柿の種子にも同様の膜があるので、それに少し似ています。

確かに、絵でしか見たことのない「打ち出の小槌」のようですが取っ手の部分がちょっと違うなあと思います。「カマキリの顔」という意見もあり、むしろその方がしっくりきます。

4つを並べるとちょうど収まりがいいので、このように4つ並んだものが4層くらい重なって、計16個くらいの種子が1つの実に入っているのではないでしょうか。

乾いたら財布に入れておこうと思っていたら、翌日にはすっかりひからびていました。やはり膜を無理やり剥がしたせいでしょう。こうなってしまうと、発芽するのかどうかさえわかりません。

その他の特徴

それにしても魅力的な植物です。

花の実物を見たことがありませんが、写真で見る限りでは特徴的なレース編みが美しいです。画像検索すれば、たくさん見つけることができますので、ぜひ探してみてください。

それから、夏から秋にかけて、成長した茎からいくつも茎が垂れ下がってきます。ジャングルっぽくて面白いですが、写真は撮影していません。今度夏に見たら撮影しようと思います。垂れ下がったツルは、地面に着くとそこから発根して定着しますので、根絶が困難だといわれています。

お正月に見た赤い実の、その後

外にあった実はすべて食べられてしまいました。

ナンテン

セイヨウヒイラギ

室内で飾っていたセイヨウヒイラギは、まだきれいです。



お正月に見た庭の赤い実

年末年始には縁起物としての意味もあって、自宅の庭にある赤い実で常緑の植物を飾ります。


ヒイラギ(セイヨウヒイラギ)

毎年きちんと赤い実をつけ、花瓶に活けておけば約1ヶ月もの長期にわたり、赤い実と光沢のある葉がきれいなコントラストを維持するので、重宝しています。

今年もクリスマスの飾りとして用いたものが、まだ美しさを保っています。
外にあった実は、どんどんヒヨドリに食べられています。


ナンテン

難を転じるという語呂から、縁起物です。わが家では、葉をおせち料理の飾りに使っています。上に向かって花が咲くので、上に向かって実るのかとずっと思っていましたが、今年は垂れ下がっていました。猛暑で重い実がしっかりついたのかもしれません。


ヤブコウジ十両

勝手に生えてきて、地下茎か何かで徐々に広がっています。実を食べた鳥の糞に由来するものと思われます。実付きは悪いし、樹高は10cmくらいしかないので、地べたに這いつくばって撮影した写真もボケてしまいました。


オモト

蕾が地べたから直接出て開花結実するので、株ごと鉢植えにして飾ります。万年青と書いてオモトと読みます。縁起のいい名前ですね。


カラスウリ

どこからいらしたのかわかりませんが、5年ほど前からわが家でも見られるようになりました。今年は現時点で4つくらいの実が地面に転がっています。冬は地上部が枯れてますが、春になると同じところから発芽してきますので根っこは残っているのでしょう。

このまま乾燥させて飾れば風流で縁起がいいとは思いますが、なかなか魅力的な植物ですので、続きは次回の記事としてまとめようと思います。ご期待ください。


その他

一昨年まではマンリョウも赤い実をつけていたのですが、昨年の寒波で大きい株は枯死して、生き残ったものは若いので実がつきませんでした。

サルココッカの実も一時的に赤くなりますが、最後は黒くなりますので今回は載せません。

このほか、ヤブランの黒い実、ジャノヒゲの瑠璃色の実も見られ、光沢があって美しいです。

2023年度の伐採中(途中経過)

2023年度の伐採中(途中経過)

冬になり、植物の成長が止まります。うちでは12月になったら植物の成長が止まるので伐採を開始し、その後1か月かけて薪割りをするようにしています。今年はなかなか寒くならず、12月になってもまだ紅葉も残っていて植物の活動が停止したとはいえない状態です。でも、今回伐採予定のものの中でもビワは冬に開花します。すでに開花が始まり当面活動しているようなので、多少遅らせても変わりないと判断して、まずビワから伐採することにしました。

基本方針

チェンソーは使わず、ノコギリで伐採するので、太くなりすぎる前に伐採します。目安は切りたい部分の太さ(直径)で30cmくらいが上限でしょうか。自分は体力がないので、20cm程度になったらそろそろ切るつもりで準備します。

今年の伐採経過

1.ビワ(12月4日実施)

ここ北関東では、なかなかビワの果実ができにくく、その割に木が大きくなって隣のブルーベリーに日光が当たらなくなってしまっていました。この木も昨年切る予定でしたがケガで伐採できず、仕方なく枝打ちで周囲の植物の日照を確保していました。

植えてから22年たち、直径16cmくらいになりました。
伐採後6日たった12月10日でも、水を吸い上げている切り株側の幹の表面は湿った状態です。

↑ 伐採6日後のビワ切断部 ↑

 

2.コナラ(12月10日実施)

近くのクリの木の日当たりが悪くなるので、直径14cm程度しかありませんが伐採しました。

3.ユズリハ(12月18日実施)

直径23cmくらいまで太くなっていて、根元をノコギリで切るのは大変そうだったので、まず胸の高さの枝分かれ部分で切りました。

枝打ち、剪定(途中)

1.イタヤカエデ(12月15日実施)

枝が伸長するのが速いので、毎年枝打ち・剪定しています。今年はイタヤカエデの隣りにあるクルミの苗の日照を確保して成長を促進するために、イタヤカエデを深めに剪定しました。

2.モモ(12月15日実施)

多くの枝を剪定しましたが、一部の枝はあえて残してあります。2月の立春以降に剪定する枝は、蕾が休眠から覚めていると予想されるので、室内で花瓶に活けておけば開花するだろうと期待しています。

3.ツバキ

まだ着手していません。

2023年度の伐採計画

2023年度の伐採計画

秋になり、そろそろ植物の成長が止まり、落葉樹の葉は色づき始めます。うちでは植物の成長が止まり12月になったら伐採を開始し、その後1か月かけて薪割りをするようにしています。今の時期に、今年伐採する木の目星をつけておきます。

基本方針

チェンソーは使わず、ノコギリで伐採するので、太くなりすぎる前に伐採します。目安は太さ(直径)30cmくらいが上限でしょうか。自分は体力がないので、20cm程度になったらそろそろ切るつもりで準備します。

去年伐採したもの

シラカシ

根本の直径が20cmを超えたので伐採しました。現在では下の写真に見られるように、たくさんの萌芽が見られます。これらのヒコバエの中から、最終的には多くて3本を残すことになります。


ほかにも伐採予定の木はあったのですが、シラカシ伐採中の事故により、進捗しませんでした。

今年の伐採候補

ユズリハ

柔らかく切りやすい樹木です。その分重量が軽いので、昨年伐採するつもりでしたがケガで延期になっていましたので、直径23cmくらいまで太くなりました。

ビワ

ここ北関東では、なかなかビワの果実ができにくく、その割に木が大きくなって隣のブルーベリーに日光が当たらなくなってしまっていました。この木も昨年切る予定でしたがケガでできなかったので、代わりに枝打ちにより、周囲の植物の日照を確保しました。直径16cmくらいになりました。

コナラ

近くのクリの木の日当たりが悪くなるので、直径14cm程度しかありませんが伐採します。

枝打ち、剪定候補

イタヤカエデ

樹液に昆虫が集まるので、根元から伐採してしまうのは躊躇されます。また、萌芽再生するかどうかわからないのも心配のタネです。枝が伸長するのが速いので、毎年枝打ち・剪定しています。

モモ

成長が早く、周囲のクリやクルミの日照が悪くなるので、樹高5mのうち上半分くらいを伐採します。

ツバキ

生け垣などに有用なのですが、それなりに伸びて電話線などの引き込み線に引っかかりそうなので枝打ちします。

ツバキの実が弾けて種が落ちました

簑沢彼岸花群生地(簑沢彼岸花公園)

簑沢彼岸花公園(簑沢彼岸花群生地)
みのざわひがんばなこうえん

 

この時期の花といえば、まずはヒガンバナが思い浮かびます。そこで、今までに行ったことのない彼岸花群生地に行ってきました。

 

今年は、猛暑のせいでヒガンバナの開花が遅れていると聞きましたが、来週だと遅くなるかもしれないので、9月24日に行きました。けっこう咲いていました。

 

咲いてはいるものの、隣の田んぼ近辺の日差しの強い土手では、あまり群生していませんでした。

田んぼの稲刈りもまだでした。

 

樹木の下の、日陰になるところの方が、群生してきれいに咲いていました。

樹木の下

 

一番きれいに群生していたのは、アキニレと思われる木の下でした。

アキニレの下

 

梅の木や、柿の木もありました。

梅の木の下

 

同じ土手の上の方では、ツルボの花が咲いていました。

ツルボ

 

また、アカトンボがたくさんいました。

アカトンボ

 

他にもアゲハチョウなど多くの虫が見られました。

ナミアゲハとカラスアゲハ(左端にかろうじて写ってます)

 

トノサマバッタ

 

バランスのいい花は、まるで花火のようでした

 

小川も流れていて、とても雰囲気のよい田園景観です。

 

ヒマワリとヤブラン

季節の花(ヒマワリとヤブラン

新庁舎建設予定地のヒマワリ

那須塩原市新庁舎建設予定地3万平方メートルの一部の、1万平方メートルを活用した「花いっぱい、夢いっぱい!広場」でヒマワリが咲いたと聞いて、見に行ってきました。

もう見頃は過ぎていると思いますが、来年も多分見られると思います。

 

YAHOO!ニュース

news.yahoo.co.jp

種まきのニュース(NHK

www3.nhk.or.jp


ヤブラン

ヤブランは我が家の樹の下で、年々増えています。晩秋には黒い実ができるので、鳥の餌になって分布を広げているものと思われます。

小さいですが、蕾も花もきれいです。

鮎の季節到来

鮎の季節

 

鮎の季節がやってきました。そこで恒例行事として、栃木県北部の大田原市にある「黒羽やな」に行ってきました。

 

炭火で焼く塩焼きが定番ですが、塩焼きは他の場所でも食べられます。釜飯も食べたいので、鮎釜めしセットにしました。セットにすると、塩焼きが1匹食べられます。

 

目の前の那珂川では、釣り人も見られます。梅雨の時期の水深はけっこうあるようです。

 

鮎の刺身も食べられますし、岩魚(イワナ)の刺身を食べることもできます。

 

奥の作業場をのぞいてみました。この施設の正式名称は「黒羽観光やな」ということです。

 

調理中の塩焼きからは、炭火で焼いている香ばしい香りが漂ってきます。


休日のお昼時はとても混雑しています。入り口付近の駐車場は混雑しますので、駐車スペースがないときは、建物の横を通り抜けて、その先にある駐車場をおすすめします。距離的には大差ありません。

 

ドクダミ、クリの花、プリベット

ドクダミ、クリの花、プリベット

梅雨の頃の花といえば、アジサイ(紫陽花)が真っ先に思い浮かぶと思います。
我が家では、アジサイも咲いていますが、それ以外の花を3種ご紹介します。いずれも白い花です。


ドクダミ

日当たりの悪いところで咲いています。以前は敷地の中でも別のところに群生していたのですが、そこには今年は見られません。理由は不明です。日当たりが悪すぎるのか、土壌が乾燥したのでしょうか。

栗の花

やはり、一番目立つのはクリの花です。柿と同様、一本植えておけば、安定して収穫できる上に、柿よりも天候による出来不出来が少ないので、毎年確実に一定量収穫できる、ありがたい樹木です。

プリベット

和名で言えば、イボタノキですが、英名でプリベット、または言いやすいプリペットとも呼ばれます。我が家のは葉が斑入りでシルバープリベットという品種らしいです。
こっぴどくシンクイムシに痛めつけられていて、幹は結構ボロボロですが何とか生きています。

スイカズラ、ベビーキウイ、オモト、桑の実

スイカズラ、ベビーキウイ、オモト、桑の実について

近所を歩いてみると、バラ、エゴノキヤマボウシが咲いていました。いずれも多くの花をつけ、人目を引いています。

一方、karamaji家では、スイカズラ、オモト、ベビーキウイが開花しました。また、桑の実ができていました。

スイカズラ

スイカズラは漢字で忍冬と書き、漢字の読み方通りのニンドウとも呼ばれます。ツキヌキニンドウという植物もあり、花の形状は大きく異なりますが同じ仲間です。そしていい香りが周辺にただよっています。開花時には白色ですが、徐々にクリーム色に変化し、黄色になってから枯れます。

ベビーキウイ

これはサルナシのことですが、我が家のものは野生種ではなくエルダーという品種です。サルナシはキウイと同じく雌雄異株なので、雄株と雌株が近くで同時に開花しないと受粉できず実が成らないのですが、エルダーは1本で実ります。

オモト

オモトは漢字で万年青と書き、冬に赤い実を多数つけ、しかも常緑なので、縁起物として貴重な植物です。今回たまたま開花中の株を発見しました。地面近くで目立たず、ひっそりと咲いていました。はじめて見ましたが、白い花だとは知りませんでした。

桑の実

桑の実はマルベリーとも呼ばれ、鳥が種を運ぶらしくて勝手に生えてきます。そもそも桑は蚕の餌として、この地域でも古くから栽培されてきました。葉の利用が目的なので、実が大きい必要はないのですが、意外と果実の大きさに変異があるようです。
今回は果実の大きい株から採取できました。イチゴよりも種が小さく、酸味がほとんどなく、農薬も肥料も使わないので、取ったらそのまま食べられます。
欠点としては、

1.完熟するととても柔らかくなるので、すぐに手が赤紫色に染まりやすいし、服についたら汚れること、
2.中心に軸があるので、ジャムを作るのなら軸を取り除く必要があることがあげられます。

 

今年の冬(とくに2023年1月)は寒かったのか?

今年の冬(とくに2023年1月)は寒かったのか?

桜の開花はとても早かった

春が来るのが異様に早く、昔は桜といえば入学式の頃だったような記憶がありますが、今年は卒業式の頃に桜が咲いてしまうようなことになりました。私karamajiの家周辺でも、3月28日にはソメイヨシノが満開となっていました。

3月28日の烏ケ森公園(那須塩原市)

一方、少し前の1月下旬には、過去最大級の寒波が襲来するなどと、ニュースで報道されていたのですが、皆さん覚えていらっしゃいますか?

マンリョウ(万両)が枯れた

我が家の庭では、この冬に、庭に自生していたマンリョウ(万両)が枯れました。マンリョウサクラソウ科の常緑低木で、寒さにはあまり強くないといわれていますが、この周辺(栃木県北部)の林内には普通に見られます。

我が家には、赤い実を食べた鳥が、フンとともに種を運んで来たため何本か生えていました。このうち、高さ40cm程度まで成長した2本が枯れたのです。

寒さは上から来るらしく、地面近くではそこまで低温にならなかったようで、背の低い苗は生き残りました。

マンリョウのほかにも、サルココッカが一部枯れました。

枯れたものはどれも、冬のうちに枝葉がしおれて垂れ下がっていましたので、寒さによる凍霜害の影響が考えられます。

今年はラニーニャ現象が発生していましたので、エルニーニョのような暖冬にはならず、通常の寒い冬になると思っていました。そして1月下旬には大寒波がやってきました。

アメダスデータで検証

今年はどれほど寒くなったのか知りたくなったので、冬の寒さを調べてみました。自宅に最も近いアメダスの気象観測地点は、黒磯という観測地点でした。
気象庁のホームページによると、黒磯でこの冬に最も低温になったのは、2023年1月26日の午前7時12分に記録した -13.7℃でした。
この値がどれほど寒いのか、過去のデータと比較してみました。

年ごとの値(気象庁のHPより)

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_a.php?prec_no=41&block_no=0329&year=&month=&day=&view=a2

この表によると、去年までで一番低温だったのは、1984年2月9日の午前2時0分に記録した -12.2℃でした。
なんと、今年の1月に「最低気温の極値」の新記録が出たということになります。ニュースとかで報道されたのでしょうか。私は記憶にありません。


ところが、1月中旬の平均気温は4.0℃、最高気温は10.2℃と、いずれもこれまでの1月中旬の気温の記録の中で最も暖かかったこともわかりました。

2023年1月・2月の旬別気温データ(気象庁のHPより)

https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/10daily_a1.php?prec_no=41&block_no=0329&year=2023&month=1&day=&view=a2


もしかしたら、暖冬だと油断させておいて、一気に寒くなることによって枯れたということがあるのではないかと思います。

今期の伐採、枝打ち終了(2023年3月)

ツバキ開花中

要約すると

そもそも今期の伐採予定の木は、2022年10月の伐採計画では、シラカシユズリハ、ビワの3本でした。

karamajimaki.hatenablog.com

ところが、1本目のシラカシを伐採している途中に負傷したため、ユズリハとビワは伐採できなくなってしまいました。

両者とも伐採は来年に延期することにしました。ただしビワは、他の植物への日照をさえぎっていたので、枝打ちすることにしました。

当初の枝打ち・剪定の候補は、伐採計画ではイタヤカエデ、ツバキの2本でした。

実際にはこれらに加えて、カリン、サザンカ、ビワについても実施しました。

ビワ

ビワは茶色い樹皮で、すこしゴツゴツしています。

ツバキ

ツバキは白い樹皮で、ツルンとしていてスベスベです。

シラカシ

シラカシは灰色の樹皮で、縦縞があります。内部は白いです。

カリン

カリンは焦げ茶色の樹皮で、まだらに樹皮がむけるのが特徴的です。

サザンカ

サザンカは赤茶色の樹皮で、うぶ毛が生えているのでスベスベではありません。

イタヤカエデ

イタヤカエデは成長が速く、剪定を毎年実施しています。通常業務という意識があったため、写真撮影することをすっかり忘れていました。

毎年クワガタが来るので夏の写真を掲載します。本当はイタヤカエデはもっと白い樹肌ですが、この写真では樹液で汚れています。軽量で水分が多い材質です。

 

枝分かれ部分の薪割り

枝分かれの部分の割り方

基本的な考え方

枝分かれの部分(分枝部分)は、薪割りするときに苦労することが多いです。
枝が二股になっているのなら、2つの枝に分ければいいじゃないかと考えるのが普通の考え方だと思います。

ところが、木の側の立場から考えると、分枝した枝が木登りや台風、他の樹木のもたれかかりなどの外圧によって、根元から折れてしまったら困ります。

ですから、枝が折れて落下するような外圧に対しては強固に対応しようとするでしょう。
したがって、二股の場合には、2つの枝を同時に2分割するような割り方が、比較的割りやすい方法です。

薪割り第1打目

写真は今回の対象となるシラカシの分枝部分です。このシラカシの場合には、さまざまな方向に亀裂が生じています。

裏返して、反対側の枝分かれする前の断面を見ると、いい具合に深い亀裂が入っています。真っ二つに割れる筋ですので、これを割ります。

すぐに、手動薪割り機のクサビが入りました。

このように、うまい具合に2つの枝を同時に2分割することができました。

薪割り2打目以降

あくまでも枝の間は割りません。枝を分離しようとしても、複雑に癒着していてなかなか割れない上に、樹皮が残るような割り方をしても乾燥にはあまり効果がないからです。むしろ、幹の内部を外気に晒すような割り方を優先します。

6分割できました。これで完成です。