60から真面目な薪ライフ

年をとっても薪ストーブ

カラスウリの魅力

カラスウリについて

カラスウリの実は秋に赤くなります。この近辺では、夏に伸びて電柱にからみついたツルに、ふと気づくと赤い実がついているのを発見することがあります。それほど目立っています。

わが家では、数年前から庭に発生し、その後は毎年出てくるようになりました。冬期には地上部が枯れるのですが、根か地下茎が残っているようです。

実は他の野草と比較しても大きめでツヤがあり、よく見ると微妙に模様やグラデーションがあるきれいな実なので、自分としては季節の風物として、また生け花の素材として楽しんでいます。その一方では、手入れの行き届かない荒れ地にはびこり、枯れるとツルが汚らしいというようなイメージがあるため、嫌っている人もいます。

縁起物といわれ、それはお正月まで赤い実が見られるからなのではないかと思っていましたが、そういうことではないようです。調べてみると、どうやら中にある種子の形状が「打ち出の小槌」のようで、お財布に入れておくと金運が上がるから縁起物なのだと書いてありました。

種子の採取

確認のために、種子を採取してみました。
今回は、庭に落ちていた実を使います

縦に割ってみました。カッターに引っかかって多少ずれましたが、整然と並んでいるようです。

写真下側のズレた部分の種子を洗浄しました。種子の表面がヌルヌルしたゼラチン質の膜に覆われていました。柿の種子にも同様の膜があるので、それに少し似ています。

確かに、絵でしか見たことのない「打ち出の小槌」のようですが取っ手の部分がちょっと違うなあと思います。「カマキリの顔」という意見もあり、むしろその方がしっくりきます。

4つを並べるとちょうど収まりがいいので、このように4つ並んだものが4層くらい重なって、計16個くらいの種子が1つの実に入っているのではないでしょうか。

乾いたら財布に入れておこうと思っていたら、翌日にはすっかりひからびていました。やはり膜を無理やり剥がしたせいでしょう。こうなってしまうと、発芽するのかどうかさえわかりません。

その他の特徴

それにしても魅力的な植物です。

花の実物を見たことがありませんが、写真で見る限りでは特徴的なレース編みが美しいです。画像検索すれば、たくさん見つけることができますので、ぜひ探してみてください。

それから、夏から秋にかけて、成長した茎からいくつも茎が垂れ下がってきます。ジャングルっぽくて面白いですが、写真は撮影していません。今度夏に見たら撮影しようと思います。垂れ下がったツルは、地面に着くとそこから発根して定着しますので、根絶が困難だといわれています。

お正月に見た赤い実の、その後

外にあった実はすべて食べられてしまいました。

ナンテン

セイヨウヒイラギ

室内で飾っていたセイヨウヒイラギは、まだきれいです。