60から真面目な薪ライフ

年をとっても薪ストーブ

シラカシ薪作成の進展状況(2)

シラカシ薪作成の進展状況(2)

薪割りに供する丸太

前回に玉切をしてから10日くらい経過して、乾燥により表面に亀裂が生じてきましたので、いよいよ薪割りをしました。

このように、ひび割れが進んでいます。ここにクサビを当てて割れば、容易に薪割りができそうです。

今回は、約3メートルの長さの幹から、長さ30~35cm単位で切断して転がしておいた、9個の玉切丸太を割っていきます。

写真では、一番奥のものが根元に近い丸太で、根元の直径は30cmもありません。

次に、割る前に断面を見て、どの亀裂から順に割っていくかを決めます。

個人的には、6等分すると断面が正三角形になって美しいのではないかと思っていますので、写真の1~3の順に割っていきます。

1番最初の分割で、亀裂が斜めになっていたので、6等分ではなく、5分割で終わりにしました。

最後に、9個の玉から得られた薪の写真です。

一見しただけで少ないのは明らかです。体力が戻っていないので、残念ながら今日の薪割りはここまでとします。労働時間は1時間弱でした。

2年乾燥させる中枝

次は割るほどは太くないけれども、乾燥に2年かかるくらいの中枝を切りそろえます。

写真のノコギリの柄の部分(ツルを巻いてある木の部分)の長さが30cmですので、長さ20~30cm程度に切りそろっています。

このあと1年は雨ざらし、その後、屋根のあるところで1年乾燥させます。

1年で焚きつけにする小枝

残りの細い枝(直径5mm~2cm程度か)も中枝と同じ程度の長さに切りそろえます。

写真のように、通気性のあるカゴに入れて、日当たりの良い場所で乾燥させれば、11月には焚きつけに使えるようになります。

我が家では、樹木の伐採だけでなく、庭木の剪定などによって、小枝は腐るほど発生しますので、焚きつけの材料入手には苦労しません。でき上がった薪をわざわざ細かく割ったりナイフで削ぎ落としたりして焚きつけを作るようなことは、しなくて済みます。

薪は太いほど火持ちがいいので、わざわざ細くするのはむしろもったいないと感じます。本当は太いまま使いたいのですが、薪割りしないと乾燥が遅くなるので仕方なく割っているといってもいいくらいです。乾燥してくれるのなら薪割りは最小限にしたいものです。

 

シラカシ薪作成の進展状況(1)

シラカシ薪作成の進展状況(1)

昨年末にシラカシの伐採している時に転落してから約2ヶ月半経過しました。肋骨が折れていたのでほとんど外作業ができませんでしたが、回復してきたので2月に入ってから少しずつ作業を開始しました。

まずは伐採時の状況です。

伐採時

この状態から、(1)薪割りに供する丸太、(2)2年乾燥させる中枝、(3)1年で焚きつけにする小枝、(4)腐葉土にする末端の枝葉 の4つに分離します。

これらはほぼ枝の太さで決まり、目安としては、薪割りにするためには直径5cm以上、中枝は直径2~5cm、小枝は直径7mm~2cm、それ以下は腐葉土にするという感じです。

伐採時の幹部

太い幹の部分は長さ30~35cm単位で切断し、丸太を切り出します(玉切り)。ただし、枝分かれの部分やコブになっている部分は、薪割りに手こずる事が多いので、写真の切りかけの部分のように短く切ります。

枝分かれやコブの部分は、割れなくても仕方ないというスタンスです(体力がないので)。

残りはこのあと中枝、小枝、末端の枝葉に仕分けします。

伐採時の枝部

玉切後

長さ30~35cmの丸太を切り出しました。このあと割っていくのですが、カシは固いので、乾燥するとオノが跳ね返されるとか、歯が立たないとかいう話もあります。ですから、オノで薪割りする場合は、なるべく生木のうちに薪割りまでやってしまう方がいいのかもしれません。

私は以前にも書いたように、パイプの中を鉄の棒がスライドしてクサビを打ち付ける方式の手動薪割り機を使っていますので、生木ではなく、ある程度乾燥して表面にひび割れが生じてから、その隙間に先端を入れて割るようにしています。

karamajimaki.hatenablog.com

生木をこの手動薪割り機で割ろうとしたら、丸太に粘り(弾力性)があって、なかなかクサビが下に進みません。しかも、割れた途端に薪が弾かれて飛んでいくので危険でした。そこで、1週間程度はこのまま野ざらしで放置しておきます。

中小枝

中小枝は、このあと長さ20cm程度に切りそろえます。さらに太さによって焚きつけ用の小枝と中枝に仕分けますが、それは3月に入ってからになってしまいそうです。

葉部

葉部は例年だと腐葉土にするために、1か所にまとめて積んでおくのですが、今年は元気がなく時間的余裕もないので当面後回しです。

樹木伐採時の新たな危険性(体験談)

樹木伐採時の新たな危険性(体験談)

10月に計画決定した今年度の伐採計画では、12月中にシラカシユズリハ、ビワの伐採作業を実施し、年明けには薪割り作業に入る予定でした。ところが、12月上旬の作業中に脚立から転落して骨折し、作業は中断したままとなっています。

何もできなくなったので、すっかり途方に暮れて、しばらく考えていました。年が明けて、ようやく落ち着いてきましたので、今回は注意喚起の意味もあり、その顛末を紹介し、どこに危険性があるのか、今後はどうしたらこのような事故を防げるのかについて、考えたことを書こうと思います。

作業手順

3つの木の中で一番厄介なシラカシから取り掛かりました。

シラカシは重量があり、倒れる時に周囲の建物や樹木を破壊する可能性がありますので、倒す方向を決めます。そしてその方向に誘導するために、木の上部に伸縮性のあるホースを結びつけ、倒したい方向にピンと張ってから伐採するようにしました。

結び目の状態です。

予想外の事態

ところが、風向きと元々の木の傾きのため、手前に引っ張っているにもかかわらず、左側に倒れ、他の木に寄りかかった状態で止まってしまいました。

とりあえず脚立に登って他の木に引っかかった枝を切ることにしました。枝はそのまま下に落下すると思っていました。

ところがです。切っている枝が自分の体に向かって倒れかかってきたかと思ったら、そのまま折れて、体の上に覆いかぶさってきました。シラカシの枝はとても重く、一瞬にして脚立ごと右後ろの方向に転倒しました。その時は右手にノコギリを持っていたので、ほとんど動けず右脇腹を地面に強打しました。

たいそうな痛みで、肋骨6本骨折でした。

伐採作業時の危険性

「脚立から転落して骨折する老人」のニュースはけっこうな頻度で聞かれます。多くの場合は足を踏み外したり、脚立の天板の上に立ち上がってよろけたりしたといった場合が多いようです。自分も脚立から転落したのですが、これらの要因ではなく、別の対処方法が必要であると考えられます。

伐採時には、「倒れてきた木の下敷きになる」事故が多いので、そのことばかり気にかけていました。

他の木に寄りかかってしまったら、脚立に乗らず、地面に近い下の方から切っていくほうが、逃げやすいし転落事故にならないので少しは安全だと感じました。

考えられる対処方法

  1. あらかじめ横枝を切っておいて他の樹木に引っかからないようにする。
  2. 倒れたがっている方向と、倒したい方向とが異なるとわかった時点で倒す方向を変更する。
  3. 幹の上の方で細かく切っておく。
  4. 対象樹木が大きくなる前に伐採する。
  5. 伐採は業者に任せる。

この中では、4の大きくなる前に伐採するのが最も現実的で、大きくなってしまったら枝打ちを丁寧にする必要があると思います。

余談

本来なら、今年度はユズリハとビワも伐採する予定でしたが、できなくなりました。ユズリハは来年度に延期、ビワは周囲の日照を確保できる程度の枝打ちで対処します。

栗の薪について

 

栗は薪として生産されることはありません。しかし近所をさがせば栗の林が見つかることもあります。高齢化により農地の管理が困難になってきています。この場合、栗を遊休農地に植えて、農地として維持することができるからです。場合によっては梅林になることもあります。このようなとき、持ち主に相談すれば枯れ枝をもらうこともできるでしょう。

栗の材は、含有するタンニンのおかげで腐食・腐敗耐性が高いため、古くは鉄道の枕木(まくらぎ)に利用されてきました。

この写真は栗の薪です。何年も雨ざらしだったので表皮はすっかりなくなっています。

心材と辺材の品質差が大きい

このたび、もらった栗の枯れ枝を薪にしました。樹皮(表面)は腐朽菌(たぶんチャアナタケモドキ)によって覆われていました(写真)。

心材(内側の褐色の部分)と辺材(周囲の密度が低い部分)の品質差が大きいです。野ざらしにしておくと、辺材は菌によってスカスカになりますが、心材は数年にわたって放置しても硬いままでした。

燃焼時に爆ぜる

焚き火で栗の薪を使うと爆ぜて危険であるという記事を読んだことがあるかもしれません。確かに、他の種類の薪と比較して、焼けた破片が飛んでくる割合は格段に高いとは実感しています。この破片によって、フリースは溶けるし、セーターには穴が空きます。破片が顔まで飛んできた経験はありませんが、その可能性も0ではありません。

実のところ、もっとも恐怖を感じるのは、音のせいではないでしょうか。爆裂音とでもいうのでしょうか。普通に考えると、薪の燃えるときの音は「パチパチ」ですが、栗の薪の燃焼時には、これに爆裂音がプラスされます。言葉にすると、「パン」「バン」「ボン」であり、同時に破片が飛び、火の粉が舞い上がります。そしてこのときの衝撃により、薪から出ている炎が消えてしまうようなことすら起こります。

それでも、焚き火に適した難燃性の服も売られるようになっていますし、メガネをかけることによって危険性は大幅に低減されると考えています。私は以前から革ジャンを愛用しています。焼けた木の破片が飛んできたのに気づかず、革が少し縮れたこともありますが、溶けたり燃えたりすることはありませんので容認しています。

 

動画にするとなかなか音が拾えません。あまりいい動画ではありませんが、参考までに掲載します。

燃焼開始直後の栗の薪(少し湿っぽい)

youtu.be

燃焼中の栗の薪

youtu.be

煙突掃除をしました(2022年10月)

今年も煙突掃除をしました(2022年10月)。

薪ストーブ本体の掃除

薪ストーブ本体上部から煙突をはずすと、ススが溜まっています(写真)。


薪ストーブをはじめてから数年間は、掃除機で吸い取っていました。それでもいいのですが、ススが大量に生じるので掃除機の汚れが激しく、メンテナンスに手間がかかるので億劫になってしまいました。うちの薪ストーブの構造は単純なので、上部の穴から手を入れて、下に直接落とせばいいと気づきました。これで9割以上は除去できます。

煙突掃除の方法

煙突自体の掃除は専用のブラシを使います(写真は直径15cmのネジ付きワイヤーブラシ)。



煙突の最上部のフタをはずしてブラシを上から差し込む方が、少ない労力で楽にできるのですが、そのためには屋根の上に登らなければなりません。高齢のため、できれば高いところには登りたくないので、下から差し込むようにしています。

下から差し込む方法だと、金属製のロッドが使用中に途中で曲がってしまい、なかなか上に行かないことも多いです。次回購入するときには以下の「チムニーブラシ長さ570mm9本ソフトスティック 100mmまたは150mmブラシ」を購入したいと思っています。

煙突(屋外部分)の掃除

写真は煙突の一番下の部分です。下のフタはだいぶ錆びています。


フタをはずすと、ススがだいぶ溜まっていました。


このススは不完全燃焼で生じた樹脂(樹液)であると思われます。そこで、再燃焼させるために薪ストーブに投入しておきます。この物体は高温にならないとくすぶるだけなので、あとで薪と一緒に燃やします。


室内よりも先に屋外の縦の煙突を下から掃除します。基本的に上下運動だけで掃除し、ねじり込んだりはしません。ロッド同志をネジで連結していますので、回転すると、煙突内でネジがはずれてブラシが取り残される可能性があるからです。

煙突(室内部分)の掃除

次に室内の煙突を掃除します。だいぶススが溜まっています。レジ袋など、手提げ付きの袋をぶら下げて受け止めます。

錆止め塗料を塗る

煙突表面にポツポツと赤サビが生じてきています。なるべく早めに錆止め塗料を塗る必要があります。


薪ストーブにも使える耐熱の防錆スプレーもあります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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ログエアーLOGAIREのミノスMINOS(わが薪ストーブ)

ログエアーのミノス(うちの薪ストーブ)


うちの薪ストーブはログエアー(LOGAIRE)というニュージーランドの会社のミノス(MINOS)という機種です。以前はこの会社のウェブサイトがあったのですが、今回は見つかりませんでした。

2008年の9月に、栃木県の那須高原にある「フィンランドの森」の中の薪ストーブ専門店で買いました。
https://www.finlandnomori.net/firewood-stove

同じ敷地内には、薪ストーブの店だけでなく、パンの店、カフェ、チーズ工房、ムーミン関係のおみやげ店なども併設されています。

2008年当時は薪ストーブといえば、ほぼ輸入品で、価格は30万円から60万円くらいするものだという印象でした。那須で薪ストーブを取り扱っている何店かで聞いたところ、フィンランドの森ではキャンペーン中で、定価の半値以下の約10万円で購入できるといわれたので決断しました。

ただ、煙突は直径15cm、二重煙突を勧められ、設置工事もすべてお願いしたら、総計80万円くらいになってしまいました。この時点で元を取るのはあきらめました。

まあ最初から簡単に元を取れるとは思っていなかったのですが・・・。

多くの家庭では、暖房としてエアコンや灯油ファンヒーターを使っていると思います。年間の暖房費はいくらくらいかかっているのでしょうか。年間2万円としても元を取るのに40年かかってしまいます。もっとも、最近は電気代もガゾリン代も値上がりしてきていますので、そのうちに元が取れるようになるかもしれません。

当時のカタログから、この機種の説明部分を掲載します。




補足説明


薪ストーブには大きく分けて鋼板製と鋳物製がありますが、この機種は鋼板製です。鋳物製は高温にしすぎると割れるらしいので、この機種を勧められました。

初心者向けのものなので、触媒を使うとか、二次燃焼機構とかの高度なことはしていないはずです。構造は比較的単純です。

空気の流れは2つあり、1つ目は前面上部からメインの空気を取り入れ、そのままガラス窓に沿って下に行く流れ(入る空気の量を調整できる)。もう1つは下部の穴から側面のパイプを伝って上方に空気を運び、煙突に排気するあたりでパイプの小穴から斜め下に噴き出すことによって熱い空気を中で回転させ、すぐには排気しないようにするという構造です(上の図は中心を縦に割った断面図です)。

2022年度の伐採計画

2022年度の伐採計画

秋になり、そろそろ植物の成長が止まり、落葉樹の葉は色づき始めます。うちでは植物の成長が止まった頃の12月に伐採し、その後1か月で薪割りをするようにしています。この時期に、今年伐採する木を選びます。

基本方針

チェンソーは使わず、ノコギリで伐採するので、太くなりすぎる前に伐採します。目安は太さ(直径)30cmくらいが上限でしょうか。自分は体力がないので、20cm程度で切るようにしています。

去年伐採したもの

シラカシ

20cmを超えたので伐採しました。現在では写真に見られるように、たくさんの萌芽が見られます。この中から多くて3本が残ることになります。

ミズナラ

今回伐採した個体を伐採するのは2回目です。今年の伐採後には萌芽はありましたが、勢いがありませんでした。暑すぎたのかもしれません。温暖化が進行していますので、このまま枯れてしまう可能性もあります。少なくとも、この周辺でミズナラを見ることはありませんので、もともと無理だったのかもしれません。

コナラ

隣のクリの木の日当たりが悪くなってきたので間伐しました。

モモ

隣のシラカシを伐採する時に同時に切りました。この個体の伐採は2回目です。勢いよく萌芽して、半年で150cm以上の高さになりました。

今年の伐採候補

シラカシ

シラカシはたくさん生えています。毎年1本伐採して、約10年周期で再度伐採でも10本で再生可能です。材が硬いので太くなる前に(20cmになったら)伐採します。

ユズリハ

柔らかく切りやすそうなので、もう1年待ってから伐採してもいいのですが、ずいぶん太くなりましたので候補にします。

ビワ

北関東のこの周辺では、なかなかビワの果実ができにくく、その割に木が大きくなって隣のブルーベリーに日光が当たらなくなってしまいました。直径15cmくらいしかないのですが、伐採します。

枝打ち、剪定候補

イタヤカエデ

樹液に昆虫が集まるので、根元から伐採するのは躊躇されます。また、萌芽再生するかどうか、わかりません。枝の伸長が速いので、毎年枝打ち・剪定しています。

ツバキ

ツバキは生け垣などに有用なのですが、それなりに伸びて電話線などの引き込み線に引っかかりそうなので枝打ちします。

2022年9月シーズン開始前

シーズン開始前の現状

わが家では、夏の間は薪関係の作業はありません。というか、しないですむようにしています。というのも、暑いので重労働したくないし、外に出るだけで蚊やブユに刺されるし、ハチとかイラガなどの痛い虫もいるので、なるべく外で長居したくないのです。それほど、自然が豊かで環境の良好な北関東の田舎です。

10月になったら煙突掃除をします。そして薪ストーブシーズンが始まります。煙突掃除の話はそのうち書くとして、今回は現状報告です。

シラカシの雨ざらし

今年は、初めてシラカシの長期雨ざらしをしています。1月に割った薪ですが、現時点でも写真のように放置されています。


これまでは、1月に薪割り、2月から3月にかけて雪さらし&雨ざらし、4月に棚に並べるという手順でした。今年もシラカシ以外の薪はこの手順に従いました。

しかしシラカシは梅雨時になると、びっしりと青カビが生えて気分が悪いです。放っておいたらそのうち胞子がどこかに飛んで行ってなくなることもあるのですが、それは通気の良い場所だからであって、全部なくなるわけではありません。それよりも水に流す方が気分がいいのです。

サクラは雨に当てると腐敗が進むので良くないと思いますが、シラカシは、ここ北関東では雨に当てても影響がないように感じます。とにかく1年では乾かないので、1年目は濡らしても良い、むしろその方がいいと考えました。

12月に伐採し、

1月から雨ざらしにしています。

(1月の薪割り直後の状態)


そろそろ湿度が低くなりカビの生育が衰える時期なので、棚に収納します。

薪炭林の萌芽再生

伐採された株の方は、ヒコバエがたくさん生えました。

10年後には再び伐採できるくらい大きく育っていることでしょう。かっこいい言い方をすれば、わが家の庭では、エコロジカルな薪炭林の萌芽再生を実践しているということです。

高齢者、女性、子供でも楽々できる手動薪割り機

高齢者、女性、子供でも楽々薪割りできる手動薪割り機

2008年に薪ストーブを設置しました。そのきっかけは庭木の剪定枝の有効利用というエコロジカルな理由でした。

薪は買うものではなく自分で作るものと思いましたが、体格貧弱で腰痛持ち、斧を繰り返し振り下ろすほどの体力はありません。また電動とかエンジン式とかの薪割り機は、高価な上にエネルギー代もかかるのであまり気乗りがしませんでした。

いろいろ調べ、試行錯誤した結果、たどり着いたのが現在利用している手動薪割り機です。同様の機構で動く手動薪割り機をまとめました。

現在使用しているもの

ナカトミ:手動薪割り機 HLS-2 ¥3,980(2010年時点) 約7.5kg

全重量が約7.5kgあり、中心の落下する棒の部分だけだとその半分以下ですが、これを高くまで持ち上げるのには踏み台がないと大変です。

2010年に購入し、当時は送料込みで3,980円でしたが、現在は販売していないようです。

同等の代替品

ミナト 手動薪割り機 ハンドスプリッター LSA-01 ¥9,860 7.4kg


 

Amazonでも取り扱っています。

見た目の色が赤から黒になっただけで、実質はナカトミのものと同じであると思われます。両方とも中国製なので、同じ製作所のものかもしれません。幅は45cmではなく45mmまたは4.5cmが正しいです。それにしても、原材料と人件費の上昇のためか、12年経過して価格は倍以上の高価格になりました。

レビューを見ると概ね好評ですが、否定的な意見として、重い、うるさいの2つがあります。重いのは踏み台を使う、うるさいのはグリース注入によって、ある程度対処できるようです。

もっと軽くて洗練されたもの

手動まき割り機 ログマチック LM-250 ¥14,259 5.5kg


 

Amazonでも取り扱っています。

見た目は黄色、楽天での評価は2022年9月23日現在 4.37(99件)と高いです。薪ストーブの本場(の1つ)の北欧フィンランドの薪割り機 Logmatic なので重量も5.5kgと比較的軽く、安全です。長さは同じくらいですので、やはり背の低い人には踏み台がある方が良さそうです。

短くてさらに軽いもの

手動まき割り機 ログマチック LM-150 ¥11,407 4.0kg 軽量 小型


 

ログマチック LM-250よりも軽量で、少し短いので女性・子供でも利用できると謳われており、レビューには小学校高学年以上ならOKというものがありました。私も現在使っているものが重くて耐えられなくなったらこれを買うつもりです。

まとめ

パイプの中を鉄の棒がスライドしてクサビを打ち付ける方式の手動薪割り機についてまとめました。重力をダイレクトに利用するので腰を傷めずに薪割りができ、おすすめです。

この方式の薪割り機のレビュー評価を見ると、すばらしいという人が多い一方、まったく使えなかったという人も若干いますので、使い方に工夫が必要なのでしょう。

考えられる工夫としては、以下のことが考えられます。
1.生木ではなく、ある程度乾燥して表面にひび割れが生じてから、その隙間に先端を入れて割る
2.節・コブのある部分は避ける
3.直径30cm以上の太い丸太は、いきなり中心から真っ二つに割ろうとしないで、周囲からはぎ取るように割るか、中心から遠い亀裂を狙う

実際に道具を使ってみた時の記事についてはいずれ報告するとして、今回はここまでにします。

「60から真面目な薪ライフ」について

このブログについて

このブログは、「60から真面目な薪ライフ」という名前です。2008年に薪ストーブを設置しました。自分としては、60歳を過ぎ、年をとって体力に自信がなくなっても、薪ストーブをゆったり楽しむための、エコ^2(エコノミーxエコロジー)な薪ライフについて、記録したいと思っています。

出費を抑え、地球環境を保全するため、なるべくガソリンは使いません。つまりチェンソーではなくノコギリで木を切って丸太を作り、ガソリンや電気を使う高価な薪割り機も使いません。

斧は腰に負担がかかるので使わず、腰を伸ばしたまま利用できる手動薪割り機を使います。この結果、薪は自給自足することになり、購入はしなくてすみます。

このような方法だと、暖房費をすべて薪ストーブで賄うことはできないのですが、そこまで窮屈に考えない、ゆったり薪ライフです。

薪ライフといっても、単に日記のような記事を書くだけでなく、薪を作る、利用する際に役に立つ情報を提供することを心がけて書いていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。